急性腰痛（ぎっくり腰）

物を持ち上げたとき、振り向いたときなど、何気ない動作がきっかけで急に腰の筋肉が固まり、痛みで動けなくなる状態です。筋筋膜性腰痛症とも呼ばれます。

人によっては激痛で起き上がることもできなくなったり、足がしびれて歩くことが困難になることがあります。

ぎっくり腰は主に筋肉が原因で起こりますが、椎間板ヘルニアなどの腰椎疾患の合併や、化膿性椎間板炎などの重大な原因が潜んでいることがあるため、自己判断せずに必ず医師の診察を受けましょう。

背骨は全部で5つありますが、この背骨同士の間の関節（椎間関節）に炎症が起きたり、腰の筋肉が疲労によって固まってしまったりすることが原因で起こります。椎間関節に負担をかけてしまう原因は長時間同じ姿勢での作業や悪い姿勢などですが、体形や喫煙などの生活習慣も誘因となります。痛みの原因は腰の周りの筋肉や神経によるものですが、ぎっくり腰になる要因は様々なものがあるためきちんとした検査を受けることが必要です

関節の炎症や筋肉が原因の場合、痛みの強い時期は安静が必要です。動くのが困難な場合は座薬・トリガーポイント注射（※痛みを緩和する効果あり）を使用します。温熱やマッサージ・痛み止めを使って筋肉の緊張を和らげていきます。

また、腰の関節を守るためにコルセットを処方します。

人によって動きのくせや固まりやすい筋肉があるため、リハビリテーションを行って体の動きを良くし、再発を予防します。